歯周病のお話
2020.12.12

知らないうちにあなたを蝕んでいる歯周病。
あなたのお口の中では、何がおこっているのでしょうか
普段の歯磨きで落としきれなかった汚れや食べかすは歯の表面や歯と歯の間
歯と歯ぐきの間に付着して歯垢が作られます。
歯垢は、私達が食べたものを栄養にして繁殖した細菌の塊です。
1グラムの歯垢には、なんと1億個もの細菌がいると言われています
その細菌は歯と歯ぐきの間のミゾである歯周ポケットの中に多くいます。
最近ではよくCMでも流れていますよね。
歯周ポケットに入り込んだ歯垢は、歯を磨いてもブラシが届きにくく菌はさらに増殖していき
特に歯周病が進行して歯周ポケットが3~4ミリ以上になってくると歯ブラシの先が届かず歯垢を除去するのが困難になります。
最近ではバイオフィルムという言葉もCMで流れています。
このバイオフィルムは細菌の塊でして特に悪い菌を中心に何百種類もの菌が集まり塊を形成しています。
このバイオフィルムは表面は唾液でも溶けにくい物質で覆われているので、うがいをしたぐらいではとても取れません。
恐ろしいことに
このバイオフィルムから放出される毒素は口内の歯周病の病巣に開いた血管を経由して全身に散らばり流れていきます。
そしてこの毒素は血管の内部や神経組織などに炎症を引き起こす事がわかっています。
脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病などの病気の因子であることもわかってきました。
口の中の病気だから大丈夫と安易に考えてると、歯周病はその進行とともに全身に慢性的な炎症をもたらします。
