歯周病のお話
2019.05.09

消化器のスタートであるお口は、体に不可欠な栄養の入り口であり、それと同時にさまざまな病気の侵入口でもあります。
よく噛んで食べる事で唾液をたっぷり分泌すれば、その強い免疫力が病原菌をブロックし病気の侵入を阻止してくれます。
お口の中のよい状態をキープしていれば、お口だけでなく、直接つながっている腸内の環境もよくなります。
腸内バランスを整えることは、全身の免疫力を強化することにもなります。
ところが、歯周病などでお口の中が悪化すると、腸内バランスが乱れ、免疫力が低下して色々な病気の引き金になります。
また、歯周病の細菌が血管に入ると全身の炎症を加速させます。
この炎症は脳にも悪影響を及ぼし認知症にもつながります。
お口の中の細菌が体内のあちこちに運ばれるルートはほとんどが血管経由です。
細菌が直接、歯周ポケットの血管から侵入し心臓の内側の膜や弁膜に付着し感染巣を形成して起こる感性性の心内膜症。
この病巣からは高い頻度でお口の中の悪玉菌が検出しています。
また、歯周病の患部から炎症性のタンパク質が放出され血管を通じて全身に運ばれます。
これが体の中で変化していき血管の内側に塊を形成し血流を悪くします、この塊が剥がれ浮遊詰まって血栓になります。
心臓でつまれば心筋梗塞、脳でつまれば脳梗塞になります。
さらに、虫歯の原因菌であるミュータンス菌も脳の炎症にかかわりがある事が最近の研究で明らかになっています。
お口の病気は死に至らないと思ってほっておくと、後々大変な事を引き起こしてしまうそのくらい口内の細菌は厄介です。